「レジリエンス(resilience)」は、復元力、回復力という意味があります。物質に備わっている性質を表すレジリエンス、この性質は人にも備わっているのです。
1970年ころより、レジリエンス研究が始まりました。戦争と言う過酷な(逆境)体験をしているにも関わらず、その後も明るく日常生活を送っている子どもの存在がありました。この子供たちに備わっていたものがレジリエンスです。
現代社会はストレス社会と言われています。仕事でも日常生活でもいたるところに逆境と呼べる出来事が待ち受けています。特に人と向き合い命を預かる医療福祉業界に身を置いている方々のストレスは計り知れないものがあります。
レジリエンスは、誰にでも備わっていて、意識する事でどんどん鍛えることができるのです。
レジリエンスを身につけ、
「感情を整え、他者に共感しながら、状況を分析し、楽観力を持って自分を信じ、一歩踏み出す」
そんな自分を創っていきましょう。
新人看護師が、この1年間で遭遇する逆境は、その後の看護師人生において重要な意味をもっています。そのために、この1年間で折れることなく前に進むために、看護師としての成長のために、レジリエンスを鍛えるノウハウを知り、それぞれの理想の看護師を目指しましょう。
看護主任(副師長)は、看護師たちのロールモデルとなったり、上司の看護師長を支えたり、担当する委員会では重要な役割を担いフル回転です。主任の行動はまわりに大きな影響を及ぼします。レジリエンスを高めた行動で、周囲に良い影響を与えたいものです。
看護師長の考え方と行動が、その部署を創り上げます。自己を振り返るツールとして自分のレジリエンス指数を知り、自己の成長と組織の成長を目指していきましょう。